技術伝承と発展を支援する ものづくりエンジニア向け技術用語サイト『モノシリ』
| イリジウム | |
| Iridium | |
| イリジウムとは、原子番号77で、硬く、重く、融点が高い遷移金属元素のこと。元素記号はIr。白金族のひとつで、白金(プラチナ)と同様に貴金属、レアメタルとして扱われる。 酸・アルカリなどの耐食性にも極めて優れているが、加工性が乏しい。そのため単体としては高度な加工技術が要求され、単結晶作成用のイリジウムるつぼぐらいにしか使われないが、白金などとの合金としては、自動車のスパークプラグ、プローブ先端部のコーティングなどに使用されている。最近では、イリジウム化合物が有機ELや蛍光体の材料として注目されている。 |
| 3月5日の報道によると、白亜紀末の恐竜絶滅は巨大な隕石が原因だったと国際的な研究チームによって結論付けられました。隕石に多く含まれる“イリジウム”が白亜紀末に世界各地で急増したことや岩石の異常があったことなどが厳密に一致したのが証拠だそうです。生物の主役が爬虫類から哺乳類へと変わったのは地球外からの外的要因だったということは、哺乳類から次の生物に移る時もやはり地球外からの何かの力が働くのでは・・・と考えるとなかなか興味深いですね。 また、イリジウムというと衛星携帯電話サービスを思い出す方もいるのではないでしょうか?77基の衛星を縦回り(南極と北極を通過する)の軌道上に打ち上げ、直接衛星と通信を行う計画で、イリジウムの原子番号77とかけて、そのサービスは“イリジウム”と名づけられました。1999年に66基(6つの軌道×各11基)の段階でサービスを開始し、一度は経営破綻するなどの紆余曲折を経て、現在も全世界規模のサービスを行っています。イリジウム衛星は平面アンテナを搭載していて、太陽光を反射する条件がうまく揃うと10秒間くらい驚くような明るさで輝く『イリジウムフレア』を肉眼でも見ることができるとのことです。 恐竜は絶滅寸前にイリジウムを満載した隕石を見上げましたが、人はいまイリジウムという衛星を空に見上げています。かつて空からやって来たイリジウムが恐竜を絶滅させたということは、いま空にイリジウムがあるのは人類の滅亡が近い予兆かもしれません。次にイリジウムが地球に落下する時は哺乳類、人類の終わりの時・・・それはさすがに考えすぎですね。 |